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キヤノンで初めてデート機能を内臓し、更にセイコーESFシャッターを採用したモデルです。ESFシャッターなので露出はプログラムAEオンリー。しかし、そのおかげでCdSとの組み合わせにより、オートのまま最長4秒というスローシャッターが可能にしていました。デートは鏡胴横のダイヤルによってセットしますが、ダイヤルの配置と同様に、フィルムにも上から年・月・日の順で縦に日付が写し込まれました。本機のデザインは、当時の一連のキヤノンのカメラとは趣が違うばかりか、"Canon"ロゴがどこにも無いという不思議なものでした。
このカメラは、バッテリーが入っていなくてもシャッターボタンが押せてしまいました(押せてもシャッターは当然開きません)。しかし一度シャッターボタンを押してしまうと、巻き上げてチャージしなければ次の撮影が出来ず、その場合フィルムが1コマ無駄になってしまいました。その対策として、シャッターが正常な(=通電している)場合は、シャッターボタンを押し込んでいくとオレンジ色のランプが点灯するようになっていました。そのオレンジ色のランプは上面とファインダーの中の2箇所で見えるようになっていました。そんなわけで、minocatがこのカメラを使うときには、必ず撮影する前にシャッターを半押ししてランプの点灯を確認する習慣がついてしまいました。ちなみに改良型のキヤノデートE-N(左の下のカメラ)では、バッテリー消耗時(=通電していない場合)にシャッターロックがかかるように改良され、撮影者はこの不安から開放されました。EとE-Nの外見上の違いは、フロントのEの文字が黒から赤に、鏡胴のピントリングがシルバーから黒に、デートのセットダイヤルの文字が白1色から青・黄・赤の3色への3項目でした。(minocatの家にはE-Nもいましたが、そのE-Nは再起不能の不動品でした。) このカメラの写りは、minocatもお世話になっていたJAPAN FAMILY CAMERA会の中でも非常に評価が高く、実際に使ってみると確かにうなずけました。現代のレンズのようなクッキリした派手さとは無縁ですが、写真によってはしっとりしたリアリズムを感じられます。こういう落ち着いた描写にはとても好感が持てました。 ![]() |
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レンズ:CANON LENS 40mm F2.8(4群5枚) シャッター:SEIKO ESF(4秒F2.8〜1/500秒F16のプログラムAE) 受光素子:CdS / ピント合わせ:二重像合致式 / フラッシュ:なし 電源:HM-N型水銀電池×2 / サイズ:133×76×59mm / 重量:約580g | |||
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