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初代と並んでもっともポピュラーなキヤノネットであるG-III17です。「CANON CAMERA MUSEUM」によると「1972年春の発売から1982年の夏までの11年間にわたって生産販売された超ロングランのベストセラー機種で、1機種で約120万台がユーザーの手に渡った。」とあります。発売後約2年半の間に100万台売れたという初代ほどの衝撃はありませんが、現在も巷に出回っている台数で言えば、数あるキヤノネットの中でもっとも多い機種ではないでしょうか?
本機は、内容的には1969年に発売された(NEW)キヤノネットQL17とまったく同じ。(NEW)キヤノネットQL17を、ファインダー内の針の振れによってバッテリーチェックができるようにしたのがQL17-L、さらにこのバッテリーチェックを、わざわざファインダーをのぞかなくても接眼部の横のランプの点灯によって確認できるようにしたものが本機でした(たったそれだけの違い!)。ネーミングのG-IIIのGは「グレードアップ」、IIIは初代→NEWに続く「3代目」を表すとのことですが、(NEW)キヤノネットQL17からの改良点がバッテリーチェッカーだけだということを知ってしまうと、なんちゅう大仰なネーミングだ・・・とつい思ってしまいます (^^; このカメラの写りですが、流石に定評どおりの素晴らしいものでした。が、やはりキヤノネット特有の“イマイチ面白味に欠ける写り”であることは否定できませんでした。同じ40mm F1.7のレンズを搭載したカメラで言えば、例えば緩やかに開いてパッと閉じるという特性を持ったセイコーESFシャッターを搭載したミノルタ・ハイマチックEやペトリESAの方が、立体感があってどっしりとした生々しい描写だと思いました。しかし、ハイマチックEやESAはプログラムAEオンリーで撮影者の意思を反映しにくいため、シャッター速度優先AEまたはマニュアル露出という本機は、自分で露出を選びたい人には魅力的なカメラでした。 |
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シャッター:COPAL(B・1/4秒〜1/500秒のシャッター速度優先AE/マニュアル) 受光素子:CdS / ピント合わせ:二重像合致式 / フラッシュ:なし / 電源:H-D型水銀電池×1 サイズ:120×75×60mm / 重量:約620g | |||
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