CANONET QL17

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CANONET QL17
CANONET QL17
本機はキヤノネットシリーズの2代目にあたるキヤノネットSをベースに、QL機構(Quick Loading=フィルムの簡易装填方式)を追加したものでした。外見的には刻印と、QL機構により背面が膨らんで厚みが1mm増えただけなのですが、見た目の印象はそれ以上にグラマーな感じがしました。

当時キヤノンが採用したこのQL機構の作りは複雑で、なによりも登載によってカメラが大幅に重くなってしまいました(キヤノネットS=750g→本機=830g)。巻き上げが電動化されて以降は、フィルムを置いて裏蓋を閉めるだけでOK・・・というのが当たり前。なので「複雑怪奇なQL機構っていったい何???」と思わざるをえません (^o^;

複雑怪奇(?)なQL機構とその説明シール
QL mechanism

写りに関してはキヤノネットSとまったく同じ印象で、どちらかと言えばあっさり系。薄味で、味よりも出汁の香りで美味しくいただける・・・と言った感じでした。

発売:1965年3月 / 当時価格:23,800円 / レンズ:CANON LENS SE 45mm F1.7(5群6枚)
シャッター:COPAL SV(B・1秒〜1/500秒のシャッター速度優先AE/マニュアル)
受光素子:CdS / ピント合わせ:二重像合致式 / フラッシュ:なし
電源:HP型水銀電池×1 / サイズ:140×79×67mm / 重量:約830g