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このカメラはオート7で見られた自動化された各機能に加え、より簡単なフィルム装填機構として開発されたDIL(ドロップ・イン・ローディング=フィルムを一定量引き出して底側から落とし込み、裏蓋を閉めるだけで1コマ目まで空送りされて撮影スタンバイ完了)を搭載し、「オートエース」という愛称で発売されました。本機の個性的なデザインはイタリアの工業デザイナー、マリオ・ベリーニの手によるもの。minocatが初めてマリオ・ベリーニを知ったのは中学2年のときで、その理由は当時ヤマハから発売されたカセットデッキ、TC-800GLにちょっと惹かれていたからでした。(カセットデッキの他にヘッドホンもデザインしていましたっけ。) このカメラが発売された当時は、同じくイタリアの工業デザイナー、ジョルジュエット・ジウジアーロがデザインしたニコンF3を発端として、カメラに赤いアクセントを入れるのが流行っていました。それに対し、本機は緑のアクセントを用いていました。これはフジフィルムのイメージカラーが緑だから・・・ということだったのでしょうか?
しかしいくらマリオ・ベリーニを起用したとはいえ、minocatはこのカメラのスタイルは好きになれませんでした。その大きな理由はグリップと鏡胴が非常に大きいこと。大きいがゆえにそれらの間に指が入らず、どうしても中途半端なホールディングになってしまいました。このカメラのスタイルはキヤノンAF35MLとも良く似ていましたが、グリップをしっかりホールドできるAF35MLの方がよく出来ていると思いました。また、レンズの前面には保護を兼ねてスカイライトフィルターが固定されていましたが、これも余計なお世話。あえて必要と感じたとき以外はフィルターを使わない“生玉派”のminocatとしては、常に窓越しに撮影しているようで納得できませんでした。 と、わりとマイナスなイメージでここまでこのカメラについて書いてきましたが、流石にフジノンレンズだけあって写りの評価はスタイルとは正反対でした。派手めではあるものの文句無しに素晴らしい写りを見せてくれました。雨天時でも派手めが功を奏してどんよりした感じがなく、立体感もわりと綺麗に出ました。形は悪いけど写りはバッチリ・・・それがminocatが今でもこのカメラに対して抱いているイメージです。 |
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シャッター:プログラム電子シャッター(1/8〜1/500秒) / 受光素子:CdS ピント合わせ:AF(赤外線アクティブ式) / フラッシュ:あり(ポップアップ・手動) 電源:単3型乾電池×2 / サイズ:129.5×81×58mm / 重量:約455g | |||
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