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minocatがお世話になっていたJFC(JapanFamilyCamera会)でも非常に評価が高かったPICPAL2です。オリジナルのPICPALは40mmF8の固定焦点レンズを搭載し、シャッター速度1/100秒単速、絞り調節不可で、このサイトで取り上げるとしたら「TOY CAMERA」の部屋に分類されるカメラでした。しかしPICPAL2ではピントと絞りが調節可能になったため、minocatが定義するオモカメの枠から外れ、こちらの部屋に仲間入りしました。ファインダーは一見すると採光式のレンジファインダーのように見えますが、これは完全にダミーで、もちろん距離計はありません。シャッター速度は1/100秒の単速ですが、ISO100・200・400のフィルム感度と連動して絞りがF9〜18に切り替わるので、これを応用してある程度露出をコントロールすることができました(電池を抜いてフラッシュのスイッチをONにするとF4.5でも撮れます by ずんどこさん)。絞りは数枚の羽根を組み合わせる多角形のものが普通ですが、本機は絞りに合わせた大きさの穴が開いた盤を内部でロータリーさせる方式なので、完全な円形絞りになっていました。パッと見オモカメにしか見えないのに、露出もピントも自分で合わせて撮る・・・不思議な感覚を味わえるカメラでした。
正面から見るとレンズは深い紫色をしており、確かにその辺のオモカメとはちょっと違う雰囲気を醸し出していました。このカメラの写りはJFCでも高く評価されていましたが、実際に撮影してみると極めてコントラストの高いくっきりした描写に驚かされました。ピントが調節できることもあって曖昧さがなく、生々しい写りを見せてくれました。このカメラのマニアは意外と多かったようですが、実際に使ってみて十分納得できました。 ちなみにPICPAL(左:1982年11月発売/12,500円)は、PICPAL2が発売された後、MICKEY MOUSE(右:1986年5月発売/12,500円)として、ディズニーキャラクターが描かれた真っ赤なボディで再発売されています。 minocatは2005年11月にとあるカメラチェーン店のジャンクワゴンで出逢ったことで、本機に赤いモデルがあることを知りました。ちなみにminocatと一緒に暮らしていたのはそのときの赤いモデルで、黒いモデルはPICPAL2をこよなく愛しているJFCのずんどこさんからお借りしたものです。 |
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シャッター:単速(1/100秒) / 受光素子:CdS(フラッシュ使用を促すランプ点灯用) ピント合わせ:目測式(4点ゾーンフォーカス) / フラッシュ:あり(固定式・手動発光) 電源:単3型乾電池×2 / サイズ:124×70×47.5mm / 重量:約175g | |||
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