C35 EF D

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C35 EF D
C35 EF D
おなじみの世界初のフラッシュ内蔵カメラ、「ピッカリコニカ」のデート機能内臓モデルです。浦和のカメラ屋さんで、完動の委託品をジャンク並みの安価で入手しました。
C35 EF D
当時のカメラのデート機能は、ユーザーが撮影のたびにその日の日付にセットせねばなりませんでした。しかしこのカメラでは、クォーツ時計を内蔵することによって、バッテリーさえ切らさなければ1999年まで自動的に変わるようになり、それまでのように日が替わるたびにセットする必要がなくなりました。上面にはデートマーカーという名の液晶表示があり、これが点滅している間はクォーツ時計が正常に作動している証。もしもその点滅が消えてしまっても、2ヶ月間はメモリーが働いていているので、その間にバッテリーを交換すれば再び正確に時(月日)を刻むようになっていました。ただし、クォーツ時計の正確さを信頼するあまり、ユーザーが任意に日付を変更することができないばかりか、カメラに日付の表示が皆無でした。

カメラ本体としては1976年10月にマイナーチェンジされたニュータイプのC35 EFとまったく同じで、1/60、1/125、1/250秒の3速のシャッターを登載し、絞りは1/60と1/125秒では常に全開(F2.8)、1/250秒でF2.8〜22と変化するようになっていました。フラッシュ使用時はフラッシュマチックになりますが、前記のプログラムAEも同時に働いていて、大きい方のEV値が優先されるので日中シンクロも可能でした。写りに関しては評判どおりの素晴らしいもので文句なし。立体感のあるリアルな描写をしました。不安を感じることなくお気軽撮影が楽しめますし、まさに一家に一台、定番中の定番と言える良くできたカメラだと思いました。

発売:1978年4月 / 当時価格:37,800円 / レンズ:HEXANON 38mmF2.8(3群4枚)
シャッター:3速自動切替プログラムシャッター(1/60・1/125・1/250秒)
受光素子:CdS / ピント合わせ:目測式 / フラッシュ:あり(GN14・ポップアップ・手動)
電源:単3型乾電池×2 / サイズ:129×74×57mm / 重量:約350g