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本機は1959年9月に発売されたコニカSのマイナーチェンジモデルです。コニカSはそれまでのコニカからボディスタイルを一新し、上面に露出計を内臓、そして大幅にコストダウンを図って発売されました。そのコニカSを基にファインダーでも露出が確認できるようにしたのがS II、さらにレンズをS、S IIの48mmF2から47mmF1.9にし、デザインを小変更、更にコストダウンを図って発売されたのがこのS IIIでした。S、S IIではセレンとファインダーの周りがプラスチックの枠で囲われていましたが、本機ではセレンの周りのみ金属で囲われ、ファインダーの周りは囲いがなくなりました。フォーカシングに連動してパララックスのみならず画角も補正されるコニカ独特のファインダーは、もちろん本機にも受け継がれていました。
このカメラは極めてオーソドックスなマニュアル露出のカメラ。適正露出を得る方法は、絞りまたはシャッター速度のリングを回しながら、上面もしくはファインダーのメーターの針を中央に合わせるゼロメソッド式。コニカでは1963年4月にCdS露出計内蔵では世界初となるシャッター速度優先AE(+マニュアル露出)カメラ、オートSを発売していますが、その後にマニュアル露出オンリーの本機があえて発売された背景として、オートSのEV値表示によるメーターに対し、ゼロメソッド式のメーターに対する要望が高かったものと推測されます。実際、minocatもゼロメソッド式は使いやすいので大好きです。 実際に写した写真を見てみると、変な癖がなく極めてニュートラルな印象を受けました。必要以上にシャープでなく、また甘くも無い。かと言って当時の代表的なカメラであるキヤノネットのような素っ気ない感じもありません。フツーにカメラを操作してフツーの写真を撮ることをフツーに楽しめる・・・S IIIはまさにそんなカメラだと思いました。 |
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シャッター:COPAL SVE(B・1〜1/500秒) / 受光素子:セレン ピント合わせ:二重像合致式 / フラッシュ:なし / 電源:不要 サイズ:138×82×71mm / 重量:約700g | |||
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