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このカメラは新宿のある中古カメラ店で、カウンターの上の籠の中で売られていました。連れて来たときはシャッターも巻上げもまったく動かなかったのですが、レンズの玉をはずしてベンジンを数回垂らしただけで復活しちゃいました。
1960年代前半、距離計やセレンによる露出計等の内蔵によってどんどん大型化していったフルサイズの35mmカメラの中にあって、小型軽量をコンセプトとしてミノルチナシリーズが発売されました。ミノルチナシリーズには40mmF1.8の大口径レンズに距離計付きのミノルチナSと、レンズが38mmF2.8で目測ピント合わせのミノルチナPの2種類がありました。ミノルチナSは露出計がセレンからCdSに換わってAL-Sに、更にシャッター速度優先AEが可能になってAL-Eへと変わっていき、一方でミノルチナPはこのAL-Fへと変わりました。 ミノルチナS、AL-S、AL-Eは同じボディをベースにして変わっていったことが一見して分かりますが、ミノルチナPと本機は、共にシリーズの下位モデルという以外は共通する要素はほとんどありません。比較的廉価なモデルですが、本機にはミノルチナPになかった距離計が内蔵され、露出もプログラムAEからシャッター速度優先AEに変わりました。フラッシュを使う場合はシャッター速度を矢印マークにし、使用するフラッシュのガイドナンバーにダイヤルをセットすればフラッシュマチックになりました。 本機の写りですが、minocatは初めてネガをスキャンしたとき、ミノルチナSの時と同様にぶっ飛んじゃいました。あまりにもシャープで鮮明・・・実に爽快な絵を見せてくれました。38mmF2.8クラスのレンズを持つカメラ達は、どのメーカーのものでもそのほとんどが非常に素晴らしい写りを見せてくれましたが、その中にあってリアルな写りという点で、本機は間違いなくトップクラスでしょう。minocatの超お気に入りでした。 |
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シャッター:SEIKO(1/30〜1/500秒) / 受光素子:CdS / ピント合わせ:二重像合致式 フラッシュ:なし / 電源:H-D型水銀電池×1 / サイズ:128×76×58mm / 重量:約500g | |||
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