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このカメラはJFC(JapanFamilyCamera会)でminocatがお世話になっていたkanさんとトムさんの下を経てやって来ました。大型ボディのハイマチックとしては最後のモデルで、機械式レンズシャッターとしては最も多機能のセイコーALAを搭載した唯一のカメラでした。スタイルは基本的には1963年に発売されたハイマチック7から変わっていませんが、1960年代のミノルタのレンズシャッターカメラは、どちらかと言うとマイナーな存在のミノルチナSや、そのCdS版のAL-S、AL-Eといったシリーズがスリムでカッコイイのに対し、こちらのハイマチックシリーズは妙に野暮ったい感じがしました(でかいので迫力はありましたが・・・)。
このカメラが搭載していたシャッター、セイコーALAは、前作であるハイマチック9のシャッター、FLAのプログラムAEとフラッシュマチック機能に加えて、シャッター速度優先AEを可能としたものでした。前面に誇らしげに書かれている「SUPER 3 CIRCUIT」とはこれら3つを指していました。シャッター速度優先AEが加わったことによりマニュアル露出はできなくなりました。元々このシリーズはオートでの撮影が主で、マニュアルはフラッシュ撮影用といった扱いだったので、フラッシュマチックさえあればマニュアルは不要と判断されたのでしょう。それ以外にハイマチック9から変わった点として、ファインダー内のメーターがEV値からF値になりました。鏡胴のシャッター速度もセットした数値が窓を通じて見えるので、シャッター速度優先AEのときは絞りとシャッター速度の両方がファインダーで確認できるようになりました。 レンズはハイマチック9と同じロッコール-PF 45mmF1.7ですが、シャッターの違いによるものか、このカメラとハイマチック9では写りの印象がずいぶん違う感じがしました。こちらの方が断然写りが良く思えました。カリカリしていない柔らかくて穏やかな描写は魅力的でした。この「しっかり解像してるけど何となく甘い感じのホンワカした写り」は、人によって好き嫌いが分かれるようですが、minocatはとても気に入っていました。 |
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シャッター:SEIKO ALA(プログラムAE:1/30秒F1.7〜1/250秒F22、シャッター速度優先AE:1/8〜1/500秒) 受光素子:CdS / ピント合わせ:二重像合致式 / フラッシュ:なし 電源:H-D型水銀電池 ×1 / サイズ:140×82×74mm / 重量:約740g | |||
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