HI-MATIC AF

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HI-MATIC AF
HI-MATIC AF
ミノルタのオートフォーカスレンズシャッターカメラ第1号です。前作のハイマチックSは、フラッシュを内蔵したにもかかわらずシンプルで綺麗なスタイルでしたが、このAFでは、AFモジュールを積んだとことにより、ゴテゴテしたまとまりのないスタイルになってしまいました。しかし、見ようによってはクラシカルな雰囲気も感じられ、minocat的にはちょっぴり気に入っていました。プラスチック然とした巻戻しクランクやフラッシュのスイッチはオモカメ並みの安っぽさで笑えました。

オートフォーカスはビジトロニック方式で、測距窓の横にあるスライドスイッチでプレフォーカス(フォーカスロック)も可能でした。ファインダーの中でLEDが点灯し、ピントを合わせただいたいの距離が確認できるようになっていましたが、minocatの家にいたやつはジャンクなので、ゾーンマークやピクトが薄くなっていてほとんど見えなくなっていました(フレームもほとんど消えてました・・・(^^;)。EV8.5(1/45秒F2.8)よりも暗くなるとファインダーの中でランプが点灯して、フラッシュの使用を促しました。フラッシュをOFFのまま撮った場合、最低速のシャッター速度は1/8秒でした。

レンズは恐らく前作のハイマチックSと同じものだと思いますが、こちらの方が若干マイルドな写りに思えました。しかし、色的にはSと同様に深みがあり、しっかりした“見応え”を感じさせてくれました。余談ですが、このモデルを最後に会社のC.I.とともにミノルタのロゴが変わり、ごく一部のレンズ以外は「ロッコール」の名称も消えてしまいました。(以後、「ロッコール」名のレンズはCLE用に発売されたM-ROKKOR 28mmF2.8、同 40mmF2.8、同 90mmF4と、TC-1に搭載されたG-ROKKOR 28mmF3.5(2,000本限定でLマウントのレンズ単体販売もあり)だけ。)

発売:1979年10月 / 当時価格:42,300円 / レンズ:ROKKOR 38mmF2.8(3群4枚)
シャッター:プログラム式電子シャッター(1/8〜1/430秒) / 受光素子:CdS
ピント合わせ:オートフォーカス(ビジトロニック方式) / フラッシュ:あり(手動・ポップアップ)
電源:単3型乾電池×2 / サイズ:134×76×55mm / 重量:約350g