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1989年、当時のコンパクトカメラはズームの高倍率化による望遠競走に走っていました。そんな中で発売されたコニカ・ビッグミニは、単焦点であるがゆえのコンパクトなボディと、なによりもその写りの良さで、その後の「単焦点高画質コンパクト」という新たなジャンルを作るきっかけとなりました。その新たなジャンルの中で誕生したモデルとして、オリンパスのμシリーズ、フジのティアラ・シリーズ、キヤノン・オートボーイF、京セラ・スリムT等があげられますが、これのいわばミノルタ版として発売されたのがこのピコでした。しかし、このピコの存在はとても地味なもので、他のメーカーのモデルほど話題にのぼることはありませんでした。このカメラを知っている人の多くは、このカメラが実はパナソニックC-D625AFのOEMであることも知っていると思います(ライカ・ミニも同じボディ)。パナソニックでもミノルタでもどちらでもいいのですが、minocatとしては3枚玉であるがゆえにちょっぴり気になる存在でした。大手量販店のジャンクワゴンで見つけたときは即座に連れて帰る決心をしました。
このカメラはボディの前面右側が幾分凹んでおり、ホールディングに対しての配慮がなされていました。しかしボタン類はどれも非常に小さく、しかも上面の端っこにぎゅっと集約されているので非常に押し辛いものになっていました。フィルムは後ろから見て右側にパトローネを納めるので、写しこまれる像は普通(左にパトローネを納める)の場合とフィルム上では天地が逆になりました。 このカメラは、minocatが3枚玉に対して抱くイメージどおりの写りを見せてくれました。光のあたる場所、水面やガラスのキラッとした光の反射など、実に煌びやかに写っていました。シャッター半押しでAFロックが可能、フラッシュも強制発光・キャンセルともに可能、コンパクトなボディで写りも良い・・・小さなボタンの押しにくささえ我慢すれば、本機はなかなか良いカメラだと思いました。 |
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シャッター:電子制御プログラム式(1/5〜1/350秒) / 受光素子:CdS ピント合わせ:オートフォーカス(赤外線アクティブ式・15ステップ) フラッシュ:あり(固定・自動発光・強制発光可・キャンセル可) 電源:CR123Aリチウム電池×1 / サイズ:118×63×43mm / 重量:約185g | |||
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