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パノラマツインという名前で発売された、パノラマ途中切替可能な30/50mmのコンパクトな2焦点カメラです。このカメラは1992年5月に発売されたMOOKの中で、チノン・ポケットDUAL・AF・Pという名前で紹介されていましたが、結果としてチノンではなく、ミノルタ・パノラマツインとして発売されました。調べてみると、チノンは1992年(MOOKに掲載された後?)にカメラの国内生産から全面撤退し台湾の子会社に移管しています。そしてその子会社で作られたものがミノルタにOEM供給されていたものと推測されます。(でも、なぜミノルタだったのでしょう?)チノンのようなマイナーメーカーが好きなminocatとしては、このカメラがミノルタから発売されたと言っても素は明らかにチノン製であること、minocatが好きなフジ・カルディア・トラベルミニとスペック的に近いものがあること、更に30mm時に3枚玉であること、以上の3点によりかなり気になる存在でした。そんなわけで上野の大手量販店のジャンクワゴンで見つけたときは即座に連れて帰る決心をしました(なんだかピコと同じだ・・・(^^;)。
このカメラが登場した1990年代前半はパノラマサイズが人気を得ており、メーカー希望価格で10万円を越えるAF SLRまでもがパノラマ途中切替機能を搭載していました。本機はそんなパノラマブームの最初期に登場しました。パワーをONにすると画角30mmでスタンバイになりましたが、レンズが繰り出てこないので、目印としてパワーボタンの横で赤いLEDが点灯するようになっていました。通常撮影では、シャッターボタンを押してからAF、AEがスタートしますが、エプロン部のボタンを押すとオートフォーカスが働き、AFがロックされた状態でスタンバイしました。また、EV9以下でこのボタンを押しながらシャッターをきると1/4秒のスローシンクロになりました。ISO設定はDX対応オンリーですが100/200と400のみと簡略化されていました。 長いこと興味を持っていたこのカメラですが、実はいざ手元にやって来るとあまりの安っぽさに画質への期待も失せてしまいました。とりあえず使ってみてイマイチだったら職場の仲間にでもあげちゃおうと思ったのですが、それはminocatの思い過ごしでかなりの実力を示してくれました。作例のように太陽が反射したビルが反射したビル(ややこしい・・・)もへこたれず、ガラスや金属の“照り”も上手く写してくれました。パノラマでも何カットか撮ってみたのですが、こちらはすべて露出がオーバー気味でイマイチ。標準サイズに限って撮るなら、クリアで綺麗な写りのなかなか魅力的なカメラだと思いました。 |
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レンズ:MINOLTA LENS 30mmF3.9(3群3枚)/50mmF6.3(6群6枚) シャッター:電子制御プログラム式(1/4・1/30〜1/180秒) / 受光素子:CdS ピント合わせ:オートフォーカス(赤外線アクティブ式) フラッシュ:あり(固定・自動発光・強制発光不可・キャンセル不可) 電源:CR123Aリチウム電池×1 / サイズ:121×66×44mm / 重量:約210g | |||
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