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1960年に発売されたオリンパス・オートアイによってカメラは本格的にAE化され、露出合わせの簡略化がなされました。時をほぼ同じくして発売されたユニオマット(初代)も露出合わせの簡略化を目指したものでしたが、オートアイのシャッター速度優先AEに対し、ひとつのEV値には "ひとつの絞り+シャッター速度の組合せ" という更に割り切った考え方を持って誕生しました。(当時はまだリングを回して針を合わせる必要がありましたが、この作業を自動化すると現在のプログラムAEになります。)1961年に発売されたこのユニオマットIIはそのマイナーチェンジ機ですが、このマイナーチェンジはユーザーよりも作る側の都合で、より生産性を高めるためのものだったようです。
上面に追針式のメーターがあり、露出計によって振れた赤い針に、鏡胴のリングを回して緑色の針を合わせることによって適正露出を得るようになっていました。フィルム巻上げレバーは上面ではなくて背面にあり、角度は非常に大きいものの感触はいたってスムーズでした。シャッターボタンもどちらかというと重い感触でしたが、とても静かにきれました。明るいグレーの貼り革と、正面から見ると鏡に見えるマジックミラーのアルバダ式ファインダーも本機の特徴でした。 スタイルはA5やALに似ていますが、本機は精悍さが後退してボテッとした印象。しかし写りは、どちらかと言うと不細工な部類の外見からは想像し難いくらいの実力を持っていました。シャープ過ぎず甘すぎず、色も素直で綺麗な写りを見せてくれました。難しいこと抜きで気軽に撮るにはなかなか面白いカメラだと思いました。ちなみにこのカメラはよくレンズの白濁が報告されていますが、実はminocatの家にいたやつも一番後ろの玉がやられていました。ネガをスキャンしたところ、写りへの影響は予想したほどではありませんでした。 |
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シャッター:OPTIPER UNI CITIZEN(1/8秒F2.8〜1/1000秒F16) / 受光素子:セレン ピント合わせ:二重像合致式 / フラッシュ:なし / 電源:不要 サイズ:133×80×72mm / 重量:約700g | |||
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