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小さなボディに40mmF1.7という大口径のレンズを備えていました。DCとはデラックス・コンパクトの略。上下のカバーを開けてみると、底の方にある露出計などは小型化のためパーツの配置にそうとう苦労した様子がうかがえました。露出計にCdSを使いながらも、シャッターはそれまでの35EC系に使われていたセイコーESFではなく、露出計の針をくわえ込む機械式プログラムシャッターにを採用していました。バッテリーはCdSのためであって、シャッター自体は電気を必要としませんでした。ですから仮にCdSがダメになっても、何らかの方法で露出計の針を動かすことができれば撮影が可能でした。(手動またはセレンにする等、実際に改造を実践された方はいませんか?)
このカメラは35EC系と同様にプログラムAEオンリーに割り切っていましたが、針を使うことを利用してファインダーの中にシャッター速度と絞り値を表示していました。EV5.5(1/15秒F1.7)以下になるとこの針が左側に振り切り、シャッターがロックされました。底面には一時的にそのロックを解除するボタンがあり、強制的にシャッターをきることもできました。背面には「BLC」(バック・ライト・コントロール)ボタンがあって、+1.5EVの逆光補正も可能。前面のレバーは、35EC系ではシャッターロックでしたが、本機ではセルフタイマーになっていました。このカメラの写りは、空気の澄んだ冬の晴れた朝のような透明感に満ちたもの。極端にシャープというのではありませんが、極めてクールな描写をしました。色も鮮やかで、非常にリアルな描写だと思いました。 このカメラは、レンズ(中玉)にべっとりカビの生えた状態でminocatのところへやって来ました。鏡胴の先端にアタリ(変形)があり、力尽くでなんとか分解してこのカビを除去しました。後群のレンズも掃除しようとしたのですが、大きくてフィルム室からは外せず、レンズボードごとそっくり外すことになってしまいました。 |
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シャッター:SEIKO機械式プログラム(1/15秒F1.7〜1/500秒F16) / 受光素子:CdS ピント合わせ:二重像合致式 / フラッシュ:なし / 電源:H-D型水銀電池×1 サイズ:114×71×57mm / 重量:約490g | |||
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