AUTO EYE

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AUTO EYE
AUTO EYE
Pre-VUレバーのないモデル

AUTO EYE
AUTO EYE
Pre-Vuレバーのあるモデル
(こちらのほうが断然多かった)
本機はスペックを省略しないカメラとしては世界初のAE撮影可能なモデルとしての栄光を持ちつつ、販売面においては翌年に発売されたキヤノネットに食われてしまった不運なカメラです。

世界初の本格的なAE(当時はEE(エレクトリック・アイ)と呼ばれていました)は、撮影者がシャッター速度を決めると、カメラが自動的に絞りを調節してシャッターがきれる、シャッター速度優先AEでした。本機はシャッターボタンを押していくと、ファインダーの中に絞り値がクルクルまわって表示され、それが止まった数字が適正値で、そのままボタンを押しきると、その時に表示されている絞り値でシャッターがきれるというものでした。(AE連動外の場合は矢印が表示されてシャッター速度の変更を促しました。)写りの印象ですが、minocatのイメージするズイコーレンズそのものの、くっきりシャープ系で、当時の最大のライバルであったキヤノネットよりも明らかにクオリティは高いと思いました。

オートアイには鏡胴横にPre-VUレバーがあるものとないものがありました。このカメラはファインダーの中でしか絞り値を確認できないため、シャッターボタンを半押しして確認しようとして、誤ってシャッターをきってしまうトラブルが多かったのかもしれません。それを防ぐために、発売した後に個別のPre-Vuレバーが付けられたと思われます。実際はPre-VUレバーの有無の他に、外見上ではボディ側面のシンクロソケットの有無、シャッター速度リングの形状、ISO設定レバーの形状にも違いが見られた他、内部的にも露出計の位置やその周辺のダイキャストの形状に違いが見られました。

←これがPre-VUレバーのあるモデル。
 (どちらかと言うとこちらの方が一般的だったようです。)

(左がPre-VU無しのモデル/右がPre-VU有りのモデル)


余談ですがオートアイはminocatの父が1962年に買い、子どもの頃のminocatを撮りつづけたカメラでした。minocatもそのオートアイを大学の頃までよく使っていました。そんなわけでminocatにとって写真撮影の楽しさを教えてくれたかけがえのないカメラなのです。そのオートアイはminocatがクラカメ菌に侵されるまで20年以上放ったらかしにされてボロボロになっていましたが、手入れをして再び撮影できる状態にしました。(露出計は壊れていたので外しちゃいましたが・・・・)

発売:1960年4月 / 当時価格:21,500円 / レンズ:D.ZUIKO 45mmF2.8(3群4枚)
シャッター:COPAL SV(B・1〜1/500秒のシャッター速度優先AE/マニュアル)
受光素子:セレン / ピント合わせ:二重像合致式 / フラッシュ:なし / 電源:不要
サイズ:134×81×77mm / 重量:約650g










   

大糸線1981