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ペンシリーズの中では最も明るい32mmF1.7のレンズを備えた高級仕様のモデルです。本機のレンズは、スペックとしてはマニュアル露出機のペンD3と同じですが、実はこちらの方が径が一回り大きく、ペン全機種の中で最も贅沢なものであると言えます(ペンF用のレンズを除く)。外見も他のペンとはちょっと違い、ひとまわり大柄で角張った独特のスタイルでした。
露出はプログラムAEオンリーに割り切っており、日中撮影ではカメラ任せ。ただしフラッシュ撮影時のときは、フラッシュの光量と被写体までの距離によって絞りを調節せねばなりませんでした(その際のシャッター速度は1/15秒)。写りはペンシリーズ共通のピリッとしたもの。ハーフサイズという小さなフォーマットでもちゃんと綺麗な写真が写せました。 シャッターの感触は35DCにとてもよく似ていましたが、スタイル的にはトリップ35に非常に似ていると思います。丸みをおびたトリップ35に対しこちらはだいぶ角張っていますが、大きさと各操作部のレイアウトもほとんど同じで、セレンとCdSの違いはあるものの、露出計の針をくわえ込んでシャッターを制御する方法や、それらのパーツのレイアウトはほとんどいっしょでした。そんなわけで、針のくわえ込みでなく、電磁石によって制御する電気シャッターを用いた35EC系の方が、フルサイズでありながら本機よりも小さく軽くなっていました。 このカメラもminocatが子どもの頃に父が使っていました。オートアイと並んで少年期のminocatも使っていたのですが、ある日、サイクリングの途中で走行中に落下させ、アスファルトに叩きつけてクラッシュさせてしまいました。今回入手したモデルも出会った時はかなり悲惨な状態で、緑青吹きまくり、シャッター(兼絞り)羽根も油で貼りついていましたが、羽根はベンジンで洗浄、ボディはピカール(金属研磨剤)で磨いて堂々と人前に出せるようにしました。 |
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シャッター:機械式プログラム(1/15〜1/500秒) / 受光素子:CdS ピント合わせ:目測式 / フラッシュ:なし / 電源:H-D型水銀電池×1 サイズ:115×68×49.5mm / 重量:約430g | |||
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