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このカメラはminocatの所へやって来たとき、電池を入れるとシャッターはきれるのですが、常にシャッター速度が1/30秒で絞りが開放になってしまうという状態でした。鏡胴を分解したら、案の定フラッシュマチック用のリングが外れていて、フラッシュマチック機構が常に働いている状態になっていました。リングをはめ直して組み立てたら正常なプログラムAEになり、無事に復活しました。
コニカC35を中心とした1970年代初期の小型カメラとしては、リコーには500Gや500GSがありました。しかしこれらは機械式シャッターによるシャッター速度優先AE+マニュアル露出機であり、これらと同じサイズでありながら電子シャッターによるプログラムAE機として発売されたのがこのエルニカFでした。電子シャッターなので対応範囲は広く、鏡胴の根本にあるフラッシュマチックリングを「A」にしておけばEV1〜17(ISO100)の間でプログラムAE撮影(4〜1/125秒はF2.8のままで、1/125〜1/800秒の間は絞りも共にF2.8〜8と変化する)ができました。フラッシュ撮影のときは、アクセサリーシューにフラッシュを取り付け、フラッシュマチックリングの数値を使用するフラッシュのガイドナンバーに合わせておけば、シャッター速度は1/30秒に固定され、被写体までの距離に応じて自動的に絞られました。 本機のレンズは500GSと同じものとだと思いますが、写りは少々違った印象を受けました。これは本機が電子シャッターになったことにより、シャッター兼絞り羽根の動作が変わったためと推測されます。ゆっくり開いてパッと閉じるセイコーESFシャッターに近い羽根の動きにより、独特の柔らかいボケ方を得ていたからではないでしょうか。細かく解像しているのですが、独特の雰囲気が感じられ、それがまた魅力に思えました。 |
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シャッター:RICOH製(B・1/8秒〜1/500秒) / 受光素子:CdS ピント合わせ:二重像合致式 / フラッシュ:なし / 電源:H-C水銀電池×1 サイズ:111×71×56mm / 重量:約420g | |||
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