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このカメラはJFCのユキノフさんを経由して我が家にやってきました。本機の開発当時のコンセプトは、ズバリ “初心者用の高級カメラ”。F1.8という大口径レンズを搭載しながらも露出はプログラムAEオンリーに割り切って操作を簡略化していました。上面にあるメーターは一見したところ露出計のように見えますが、実はフィルムのISO目盛りで、メーター横のダイヤルを引き上げながら回して使用するフィルムのISOに合わせるようになっていました。絞りリングは通常「AUTO」にセットしますが、この状態ではひとつの羽根でシャッター速度と絞りを兼務するプログラムシャッター。「AUTO」をはずすとシャッター速度は1/30秒に固定され、単独の絞り羽根によって自由に絞りを選べるようになっていました。
このカメラは明るさに応じてファインダーの中で針が左右に動きますが、我が家に来たときはその針が機嫌によって動いたり動かなかったりして非常に不安定でした。原因を探ってみると、セレンの裏にはんだ付けされた細い裸の線が切れており、これがたまたま接触したときに通電してメーターが振れ、プログラムAEが効いていたのでした。この細い線をはんだでつなぎ直してプログラムAEが完全に復活。ファインダーもハーフミラーのフィルムを貼ってブライトフレームと二重像を見やすくしました。 試写した印象としては、どぎつい色を一切見せず、しっとりとした落ち着いた写りという感じでした。人によっては眠たいと思うかもしれませんが、minocatは現在のパリッとしたレンズでは出せない柔らかな立体感にとても魅力を感じました。ちなみにこのカメラの鏡胴の色はちょっぴり独特で、チタニックグレーと呼ばれる往年のヤシカ独特のものでした。 |
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シャッター:COPAL UNIQUE(B・1/30・1/40〜1/500秒のプログラムAE) / 受光素子:セレン ピント合わせ:二重像合致式 / フラッシュ:なし / 電源:不要 サイズ:130×74×85mm / 重量:約700g | |||
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