MAMIYA U

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MAMIYA U
MAMIYA U

このカメラは(妻の)祖母を訪ねて行った福島県相馬市のとあるカメラ屋さんでみつけたデッドストックでした。展示品でしたが、オーナーが高齢のため店仕舞いするとのことで、格安の値段で売られていました。本機の一番の特徴はなんと言ってもこのスタイル。ちょうどminocatが初めて自分のカメラ(ミノルタX-700)を買った1982年当時、巷で話題になっていました。
角を丸めたつるんとしたシンプルな四角いボディで、レンズ部の突起は真ん丸のドーム型。そのドームの麓にある2つのレバーはフィルム感度調整とフォーカス調整。フォーカスはピクトまたはメートル表示を見ながら合わせる目測式。上面にはシャッターボタンの他にスライドレバーがひとつ。このスライドレバーはレリーズロックの他、レンズバリア、ファインダーバリアの開閉も行いました。レンズバリアを開くと細いブルーのリングに囲まれたレンズが奥から外を覗きました。フィルムの巻上げは背面のダイヤル、巻戻しはクランクを底面から引き出して回す方式。前面の2つのスライドレバーはフラッシュのポップアップとセルフタイマーで、セルフタイマー使用時とシャッター速度が1/30秒以下になったときはビープ音を発しました。

使ってみた印象ですが、フィルムの巻上げはダイヤルの回転がスムーズで軽快。シャッターは極めて軽い電子シャッターですが、きれた瞬間はバシャッと言う感じの、まるで電子シャッターSLRのような独特の “手応え” がありました。写りは全体に渡って潤んだように見えますが、よく見ると細かいところまできちんと解像していました。色は意外と渋めで派手派手しさはまったく感じません。外見から受ける印象とは違い、意外と大人しい感じの写りだと思いました。かわいいスタイルに渋めの写り・・・・minocat的にはこのアンバランスさが面白く、かなりお気に入り度の高いカメラでした。

発売:1981年7月(シルバー:1981年10月) / 当時価格:33.800円(シルバー:35,000円)
レンズ:MAMIYA SEKOR 35mmF2.8(4群5枚)
シャッター:電子式プログラムシャッター(1/8秒F2.8〜1/500秒F16) / 受光素子:SPD
ピント合わせ:目測式(4点ゾーンフォーカス) / フラッシュ:あり(ポップアップ・手動)
電源:単4型電池×2 / サイズ:115×66×45mm / 重量:約220g