PENTAX ESPIO

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PENTAX ESPIO
PENTAX ESPIO
数あるペンタックス・エスピオシリーズの記念すべき最初のモデル(元祖!)です。発売当時、レンズシャッターのコンパクトカメラはズームの高倍率化と小型軽量化の2つの方向で各メーカーが競い合っていましたが、そんな中で35-70mmの2倍ズームレンズを搭載した一連のカメラにおいて、本機は圧倒的な小型軽量化を達成して登場しました。当時流行っていたエルゴノミックデザインを脱却し、無意味なアールを無くしたシンプルなそのスタイルにminocatはとても好感を抱いてました。カラーも、ブラックとは言え、実は限りなくブラックに近いブルーと言う感じの他には無い色合いで、これもなかなかステキだと思いました。

前面に書かれた「FULL MACRO」はズーム全域で最短撮影距離が60cmであることを表しまていました。機能は実に豊富で、セルフタイマーは通常に加えてダブルセルフタイマー(2枚連続して撮る)と、更にオートワイドセルフタイマー(1枚目がどの画角であっても2枚は最もワイドの35mmで撮る)があり、他にも1.3秒間隔の連写、多重露光、インターバル撮影(間隔は3分または60分)が可能。フラッシュも日中シンクロ、スローシンクロ、バルブシンクロが可能でした。でも、実際にこれら全てを使いこなした人ってどれくらいいたのでしょうか・・・?

このカメラはレンズがさほど明るくないのでISO400のフィルム専用と割り切って使ってみました。結果、このカメラははっきり言って良く写りました。細かいことを言えば良い写りではあるもののなんだか素っ気無く、糸巻型の歪曲も目立ちました。しかし、ただ漠然とパワースイッチをONにし、ファインダーをのぞいてフレーミングしてシャターボタンを押す・・・たったそれだけでこんなに写ったのですから、正直言ってminocatは驚きました。ちなみにこのカメラは、池袋の大手量販店で100円ジャンクとしてワゴンにぶちまけられていたもの。100円のカメラに100円のフィルム、そして100円現像・・・このサイトを立ち上げた頃はたった300円(+消費税)で楽しめちゃったのです。

発売:1992年6月 / 当時価格:41,000円 / レンズ:PENTAX LENS 35mmF4.3〜70mmF8(7群8枚)
シャッター:電子制御プログラム式(B・1/5〜1/400秒) / 受光素子:CdS
ピント合わせ:オートフォーカス(赤外線アクティブ方式・36ステップ)
フラッシュ:あり(固定・自動・強制発光可・キャンセル可)
電源:CR123A型リチウム電池×1 / サイズ:122×66×40.5mm / 重量:約240g