KEYSTONE EASY SHOT 600

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KEYSTONE EASY SHOT 600
KEYSTONE EASY SHOT 600
都内の怪しいリサイクルショップで発見。オモカメとしては破格の1,200円という高額でしたが、その奇妙なスタイルと35/70mmの2焦点切り替えにそそられて思わず連れて帰りました。普通このテのオモカメは中国製や台湾製がほとんどですが、このカメラには「MADE IN USA」と誇らしげにプリント+刻印してありました。

肝心の35mmと70mmの切り替えは、鏡胴の回転に合わせて内部のミラーを動かして光学系を切り替え、上下に並んだ2つのレンズのどちらかに合わせるというもの。レンズを切り替えると、ファインダーもいっしょに切り替わるようになっていました。この方式だと35mm撮影時はレンズから光がスルーでフィルムに当りますが、70mm撮影時は2枚のミラーを介さなければならないので、70mmの方が画質的にかなり劣ってしまうと推測されました。しかし、実際に撮ってみると、意外と両者の写りには差がありませんでした・・・と言っても極めて低いレベルでの話しですが・・・。実際このカメラの写りは、解像度とかシャープネスという言葉には縁がないという感じでした。電池は単3乾電池が2本入りますが、これはフラッシュ発光用でシャッターとはまったく関係ないものでした。

このカメラは35mmと70mmでF値に差があるのにシャッター速度は変わらない・・・ネガを見ると当然明暗差がくっきり。この明暗差をもカバーして、そこそこ見られるレベルでプリントしてしまうのですから、やはりラボの補正技術はすごいものです(でなければレンズ付フィルムは存在しませんね)。ちなみにminocatはフラットヘッドスキャナでネガから直接スキャンしているので、ここでSAMPLEとして紹介している4カットは、そのラボの凄まじい補正を受けていません。

(左:35mm/右:70mm、左から光が入り、フィルム(赤)に当たる。)

発売:(不明)年 / 当時価格:(不明)円
レンズ:(名称不明)35mm絞り値不明/70mm絞り値不明(構成未調査)
シャッター:単速・1/125秒?(正確な速度不明) / 受光素子:なし / ピント合わせ:固定焦点
フラッシュ:あり(固定・手動) / 電源:単3型乾電池×2(フラッシュ用)
サイズ:133×78×56mm / 重量:約250g