SINPO PQ-3

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SINPO PQ-3
SINPO PQ-3
台湾のSINPO(信寶科技有限公司)のオモカメかと思われます。豊島区北大塚の怪しいリサイクルショップで発見し、HELLO KITTYのオモカメといっしょに連れて帰りました。モーターによるフィルムの自動巻上げやCdSによるフラッシュの自動発光といった機能を持ち、人によってはオモカメではなく、マジカメ(普通のカメラ)として捉えるかもしれません。恐らくメーカーとしても普及機としての位置付けではあるものの、オモカメとして売ったつもりはなかったでしょう。

適度の丸みを持ち、艶を押さえたブラックのボディは、意外と綺麗なデザインだと思いました。露出は固定ですが、ISOセットを変えるとレンズの絞りが変わるので、シャッター速度単速、絞り2段階として使うことが可能でした。フラッシュは自動発光ですが、前面にあるグレーのフラッシュボタンを押しながらシャッターをきれば強制発光させることもできました。逆にキャンセルは出来ず、特に日中屋外でも曇った日など、わりと頻繁に発光してしまいました。モーターによるフィルム巻上げなので電池を抜くわけにいかず、このフラッシュの頻繁な発光は諦めざるをえませんでした。

この手の固定露出カメラは、通常だとISO100での絞りはF8程度、フラッシュを使うときだけ開放F4.5になるように設定されていましたが、このカメラはフラッシュを使わずとも開放F4.5のままになっていました。したがって普通に撮影すればそのほとんどが露出オーバーで、日中屋外の時はISO100のフィルムを使い、カメラの側ではISO400にセットして撮影した方がベターだと思いました。レンズは意外とシャープなので、この方法で撮ればラボの補正でそこそこ綺麗なプリントが仕上がると思いました。

発売:(不明)年 / 当時価格:(不明)円 / レンズ:35mmF4.5(構成未調査=たぶん3群3枚)
シャッター:単速(たぶん1/100〜1/125秒くらい) / 受光素子:CdS(フラッシュ発光用)
ピント合わせ:固定焦点 / フラッシュ:あり(固定・自動発光)
電源:単3乾電池×2 / サイズ:130×72×48mm / 重量:約220g