PROMAX PX 600

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PROMAX PX 600
PROMAX PX 600


このカメラはJFCの裏オフ会(通称:ブラック)の時に、プロカメラマンのebatomさんからいただきました。LICOM MXF-700やTASHICA 2000Nといった一連の“一眼レフ風”の形をしたオモカメ達と中身は同じ物のようですが、このPX 600のスタイルはパッと見には精悍そうで、これらの中ではカッコいい方だと思います。オモカメとは言えこのカメラは絞りのみ4段階(F6、8、11、16)の調節が可能でした。ただ、絞りと言ってもシャッターの前に火の玉型の穴のあいた板があり、それを動かして幅を変化させることよって光の入る量を調節するだけのものでした。
当初、このカメラは▲のようにほとんどすべての写真が二線ボケで写っていました。(サンプルは2つとも800×561pixelの画像の一部を切り取ったものです。)特に左の睡蓮は、あのクロード・モネも見たらきっと腰を抜かすであろう素晴らしい写りでした。原因を調べてみると、シャッターをきると同時にスプロケットがかすかに巻き上げ方向に回転してしまい、シャッターをきる瞬間に中でフィルムが動いていたためと判明しました。このカメラは底板以外まったくネジがないので分解せずに済む対策を模索したのですが、親指の腹でフィルム巻上げダイヤルを強く押さえつけてシャッターをきるとスプロケットの微動を押さえられることが判明、その後はこのカメラで撮るときはすべてそうしています。(フィルム1本まともに撮ると右手の親指の腹にタコができるかも・・・(^^;)

ちなみに底板をはずしてみたら中に鉛のウエイトが入っていました。また、このカメラをベースにフラッシュ内蔵モデルを想定したのか、単3型乾電池が2本入りそうな穴もありました。

発売:(不明)年 / 当時価格:(不明)円 / レンズ:OPTICAL LENS 50mmF6(単玉)
シャッター:単速(多分1/125秒くらい) / 受光素子:なし / ピント合わせ:固定焦点
フラッシュ:なし / 電源:不要 / サイズ:138×80×70mm / 重量:約300g