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1970年に発売された35ECは、電子シャッターのセイコーESFによってシャッター速度が4〜1/800秒で制御され、CdSと相まってEV1〜17という広範囲でのプログラムAEが可能になりました。その35ECに、バッテリー消耗時にシャッターロックがかかるように小改良を加えたものが本機でした。コンパクト化を追求し、トリップ35と同じ背面ダイヤルによるフィルム巻上げに加え、巻戻しクランクも底についていました。鏡胴横のレバーは一見セルフタイマーかと思いますが、実はシャッターロックで、セルフタイマーは非搭載でした。オリンパスの最初の電子シャッターカメラ、35LE(1965年10月発売)に搭載されたセイコーESシャッターは非常にデリケートで故障も多かったようですが、本機ではESFシャッターになり信頼性が飛躍的に向上しました。
自然光での撮影ときは手前のリングを「A」に合わせてプログラムAE、フラッシュ撮影のときはそのリングを回して使用するフラッシュのガイドナンバーに合わせることにより、シャッター速度が1/20秒になってフラッシュマチックが働きました。ピント合わせは目測ですが、ピシッと合ったときの描写は非常にシャープできっちりとした写りを見せてくれました。色も癖が無くてとても素直な感じ。 このカメラは、ファインダーの中に4つのフォーカスゾーンが表示されますが、minocatの家にいたやつは、ファインダーを掃除しつつ、うっかりその針を折ってしまいました。しかし、撮影のときは必ず鏡胴の距離表示でピントを合わせていたので支障は感じませんでした。 下はジャンクで見つけたレンズがボロボロで鏡胴が歪んだ35EC2に、我が家に転がっていたシャッター死亡の35ECRのレンズを鏡胴ごと移植して蘇生したものです。35ECRは連動距離計を内蔵したため、ファインダー横にあったCdSがレンズ先端に移されていました。したがって35ECRの鏡胴を持つ本機は、ファインダー横とレンズ先端の2箇所にCdSの窓を持つという奇妙なスタイルになりました。レンズ先端にはもちろんCdSが有りませんけど・・・ |
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《 35 EC 2 ORIGINAL RED MODEL 》 ![]() | |||
シャッター:SEIKO ESF(4〜1/800秒のプログラムAE)(フラッシュマチック:1/20秒) 受光素子:CdS / ピント合わせ:目測式(ゾーンフォーカス・4点) / フラッシュ:なし 電源:HM-N型水銀電池 ×2 / サイズ:111×67×49mm / 重量:約410g | |||
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